古い戸籍には見慣れない字が使われていることが多くあります。
相続などで必要になる、亡くなった方の出生から死亡までの戸籍などを集めると、現在の見慣れた戸籍から改正原戸籍や除籍、附票などいろいろ出てきます。現在の戸籍とは違い、手書きで書かれ読みにくかったり、そもそも見たことのない漢字が書かれていることもあります。
大字(だいじ)とは
普段使い慣れた常用漢字と大字(だいじ)という字があります。
大字とは、戸籍や古文書など、改ざんを防ぐために用いられる特別な字体のことです。一般的に使われる「一、二、三」といった数字よりも、複雑な字形をしているのが特徴です。
・大字が使われる理由
改ざん防止: 大字は複雑な字形をしているため、簡単に書き換えたり改ざんしたりすることが困難です。
格式の高さ: 重要な文書や記録には、格式の高い大字を用いることで、その重要性を示す意味合いがありました。
大字の種類と特徴
大字には、様々な種類があり、時代や地域によって特徴が異なります。
常用漢字の大字:現在の常用漢字を基にした大字で、比較的現代的な字体です。
旧字体の大字:古い字体を基にした大字で、現代の私たちには見慣れない字形をしているものが多いです。
特殊な大字:特定の地域や文書でしか用いられない、独特な字形の大字もあります。
・大字の読み方
大字の読み方は、基本的には通常の数字と同じです。しかし、字形が複雑なため、初めて見る場合は戸惑うこともあるでしょう。
・大字の活用例
戸籍:戸籍では、改ざんを防ぐために、重要な部分に大字が用いられています。
古文書:古文書の中には、すべての大字で書かれているものや、一部の大字が用いられているものがあります。
契約書:重要な契約書などでも、改ざん防止のために大字が用いられることがあります。
大字と漢数字一覧
戸籍でよく見るかける大字と漢数字を表にしてみました。
戸籍の用語の説明
まとめ
戸籍を読み説くうえで必要になる大字や用語についてまとめてみました。
この記事が戸籍を読みとくヒントになれば幸いです。